
| 8-1 パイプ入門セット |
2001年11月2日号 |
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さて第一部「パイプを始めたい人へ」も終わり、めでたく第二部「パイプを楽しみたい人へ」が始まったわけであります。 ここで「パイプの事はそれなりにわかった、しかしどうやって始めていいかわからない」と言う人の為に、パイプ入門セットについて触れてみたいと思う。 |
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ここで問題になるのが、パイプを始めてみようと言う人に対して、入門書が大きく2つに別れる事である。 まずは、ヨアキン・ヴェルダゲルによって、1958年ロンドンで刊行された「パイプ喫煙の技術」で書かれている忠告で、「何でもいいからパイプは最上の物を買え」と言う意見である。 そしてもう一方は、フレッド・ディーベル・タバコ社のマスターブレンダーであり、パイプ喫煙に対する大通であった、カール・エーワ・ジュニアによる「タバコとパイプの本」の中でベーシック・アイテムとして紹介されているものである。 |
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と言っても、そこは安月給スモーカーを自認している私であるので、一も二も無く後者を選ぶ、と言いたいところであるが、これから提示する3つの条件を満たしている人に限って、高いパイプを買う事を勧めたい。 やはり良いパイプは値段だけの事はあるし、高いパイプを買えば、途中で投げ出したりする事はないだろう、俗な言い回しをすれば「懐を痛めた分だけ力が入る」と言った所である。 そしてその三つの条件であるが、第一の条件として、パイプ喫煙に対してそれなりの覚悟がある事、第二の条件は、上級者向けと言われている、イギリスタイプの無着香なタバコで、タバコそのものの味わいを経験したいと思っている事、そして第三の条件として、身近にベテランパイプスモーカーがいる事である。 まあ、この内、条件の一と二は自分の心掛け次第で何とかなると言えるが、条件三についてはそうも言ってはおられない。 |
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残念な事に今の日本のパイプ事情として、パイプ喫煙の手解きをしてくれる様なベテランパイプスモーカーが身近にいる事は、圧倒的に少ないのである。 |
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ここで簡単ではあるが、入門セットを選ぶ時の注意点を書いてみよう。 まず一点目であるが、チャンバー内にブレークイン・カーボンの処理がされている物のであるか、そして二点目としては、シャンクとマウスピースのつなぎ目にズレや歪みが無いかどうか、この2点ぐらいは確認した方が良いと思う、もっともマウスピースがユルユルだったり、抜けない様な物は論外である。 そして次に、入門セットに入っている小振りなパイプに合うタバコであるが、煙量感が豊かで燃えやすいバーレー葉の配合率の高いアメリカタイプ、もしくはダニッシュタイプ、それから最近流行の、ハッキリとしたキャラクターの着香タバコであるドイツ・EU製造の物等が、適していると思う。 そして最後になるが、私の経験上、始めてのパイプには適していないと思う物を2〜3点あげてみたいと思う。 まずは大振りなパイプである、これは重い上にタバコを詰めるのにも、喫煙するのにもある程度の慣れが必要になって来るので、避けた方が無難だと思う。 私もその昔、長時間喫煙を夢見て、慣れない大型パイプを買った事があるが、タバコを綺麗に燃やす事ができず、片燃えさせてしまい、パイプを痛めた経験があるからである。 次に様々なシェイプのあるパイプであるが、最初はスタンダードなビリヤードかベントが良いと思う。 これは、私の喫煙技術が未熟だったせいなのだが、チャンバーの比較的浅い、ローデシアンやアップル、それにチャンバーがすり鉢状になった、ズルやダブリンと言ったシェイプのパイプは、やや喫煙しにくかった様に思うからである。 そしてこれは、蛇足になるが、スタンダードなベントとビリヤードのどちらを選んだら良いかであるが、口の負担を軽くする事から考えればベントに軍配が上がると思うが、手入れ(掃除)やジュースの処理の観点から考えた場合、真っ直ぐな形のビリヤードに軍配が上がりそうである。 |
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それからもう一つ、初めてパイプを経験する人が案外陥り易いパイプを紹介したい。 それがコーンパイプである。 確かに安くて気軽に使えて、尚且つ軽いのであるが、私としてはお勧めしたくないパイプの一つである。 その最大の理由は、タバコの本来の味と香りを損ねてしまう所である。実を言うと、現在パイプの素材の主流となっているブライヤーが出現する前に、他の木製パイプ(クルミ・桜・樫等々)であるが、色々な素材の物があったのである。 しかしパイプの主流になり得なかったとい言う歴史があり、その原因となったのが、木の焦げる匂いと、滲み出てくる樹液により、タバコの本来の味と香りを損ねてしまった所にある。 これはパイプ全般に渡って言える事であると思うが、タバコを燃焼させる事により、タバコを詰めているパイプの素材その物の味、香りが出てきてしまうと私は感じている。 たとえそれがブレークインカーボン処理されているパイプであっても同じであり、使い初めの何回かだけではあるが、喫煙時にカーボン臭が気になる事がある。 そして、これと同じ事がコーンパイプにも言えるのである。 だからコーンパイプで喫煙すると、あたかもトウモロコシを焼いた時の様な、香ばしい香りが出てくる、しかもその香りは、タバコを1〜2袋吸った位では無くならない程、強いのである。 もっとも、この香りが好きだと言う人には、それも好み、と言えると思うのだが、タバコの微妙なブレンドや、着香を味わいたいと思うのなら、やはりブライヤーパイプにすべきだと考えている。 さらにコーンパイプで気をつけなければいけない所は、トウモロコシの軸の部分は確かに燃えにくいのだが、コーンに刺してある吸い口は簡単に燃える所である。 私もコーンパイプは何本も経験があり、非常にジュースの吸収が良く楽に喫煙できた為、調子に乗ってブカブカ吸っていたのものである。 しかし、コーンパイプで喫煙を楽しんでいたある時、急に「割り箸」を焦がした様な、刺激的で不快な煙が出てきた事があった。 驚いて喫煙を止めて、慌てて灰を落としチャンバー内を覗きこんだ、何とそこには真っ赤に燃える炭の様になったコーンパイプの吸い口があったのである。 だからそれ以来、コーンパイプで喫煙する時は最後まで吸いきらない様、気を付けている。 以上、長々とパイプについて語ったが、私見による部分が多々ある為、異論をお持ちの方も相当数にのぼると考えられるが、一愛煙者の意見として聞き流してほしいと思います。 |
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