パイプ物語15-2　ダンヒル・ライト・フレイク」「スリーナンズ

15-2　「ダンヒル・ライト・フレイク」「スリーナンズ」		2002年6月28日号

今回はタバコの詰め方にちなんで、特殊な形状を持つタバコ、フレイクカットと、スパンカットの二種を紹介させて頂きます。どちらもイングリッシュタイプですが、イングリッシュタイプは初めてと言う人にも、あまり違和感の無いものを選んでみましたので、一度経験されてはと考えております。

ダンヒル・ライト・フレイク製造国　Ｕ.Ｋ価格　 1,050円内容量　50g タイプ　イングリッシュ形状　角缶　フレイクカット
厳選されたブロンズバージニアを主体としたブレンドのフレイク・タイプ。簡単に言うと、非ラタキアのイギリスタイプで、板物と言う事になる。フレイクもの独特の長方形で小振りの缶でありながら、ずっしりとした重量感である。フタを開けると、フレイクものの定番と言える、厚さ2mm程の厚焼き玉子状のタバコが、きれいに並んでいる様は圧巻である。タバコの香はナチュラルな華やかさと甘酸っぱい感じが立ち上る。ただ華やかと言っても自然な香りであるので、このやや青臭い、花様、又はフローラルとも感じられる香りは、着香物を常喫している人には、やや違和感があるかもしれない。とりあえず吸ってみようと思うが、このままではパイプに詰められない、丹念にほぐしてからパイプに詰めやっと点火である。フローラルな甘い香が立ち上る。ラタキア系の重い感じとは明らかに違う華やかな香で喫みも割と軽い、ミディアムよりのヘビーであろう。そして吸い込んで行くとバージニアのコクのある甘味が中々いいが、ラタキアがおかず系の味わいとすれば、このフレークカットはお菓子、又はフルーツ系と言える。さらに、重いアロマのラタキア系のタバコが、夜じっくり味わうタバコだとすると、華やかなアロマのフレイクカットは、昼間の喫煙に適していると思う。ただしフレークカットは、通常のタバコには無い楽しみがある。それはタバコの詰め方である、フレイクをほぐして詰めても良し、又、フレークをほぐさずに、巻いて詰めてもよし、細かくほぐせば香りが立ち、粗ほぐしにすればマッタリと吸える、詰め方に工夫が出来るタバコである。

スリーナンズ製造国　Ｕ.Ｋデンマーク価格　 1,600円内容量　50g タイプ　イングリッシュ形状　角缶　スパンカット
棒状に圧搾熟成させたタバコをコイン状にカットして缶に詰められている。下世話な表現をつかえばキュウリの輪切りのようなタバコである。このカットのタバコの特徴は、チャンバーにディスクのまま積んで吸える所で、是非大きめのチャンバーのパイプでほぐさずに吸ってみてほしい。タバコな香りは、ややフローラルで甘酸っぱい香り、漬物タバコであるペリックが使われている為、漬物の様に感じてしまう香りである。そして発酵食品の香り、チーズに近い香りが混じる。さっそくお約束どおり、ディスクをそのまま積んで着火。爽やかなフローラルで、甘酸っぱい香り、やや草っぽい感じも受ける。しかしディスクをほぐしていないので緩やかな燃焼である。そして吸い込んでゆくと、一貫して感じるペリックの味わいと、フローラルなアロマの中に、バージニアの甘さに加え、ややクリ－ミーに感じる甘さも加わって来る、中々複雑で美味しいタバコである。全体としては、軽めの味わいであるが、ペリックとバージニアそれぞれの味わいが絶妙のバランスで味わえ、ディリースモークにしている人がいる事も頷ける。今回のテイステイングでは、ディスクのまま詰めたので、火を付け落ち着かせるのに手間取ったが、火が落ち着いてからは、火持ちも良くストレスなく味わえた、タバコを詰める事の妙を感じさせてくれるタバコである。ただし、スリーナンズのスパンカットは、厚さはミディアムよりやや細めで、円周もそれほど大きくは無い、チャンバー径２０mm以上のパイプであれば、ディスクのまま詰める事が可能である。しかし、香り立ちが良く、チャンバーにディスクのまま詰めるのに向いている反面、かなりほつれたディスクも目立つ、こちらを立てれば、あちらは立たずなのだろう。キャラクターはミディアムヘビー、初級者にも入り易いイギリスタイプと言えるが、価格的にはそれなりに高価であるので、中級者向けと言った所である。

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15-2　「ダンヒル・ライト・フレイク」「スリーナンズ」		2002年6月28日号

今回はタバコの詰め方にちなんで、特殊な形状を持つタバコ、フレイクカットと、スパンカットの二種を紹介させて頂きます。どちらもイングリッシュタイプですが、イングリッシュタイプは初めてと言う人にも、あまり違和感の無いものを選んでみましたので、一度経験されてはと考えております。

ダンヒル・ライト・フレイク製造国　Ｕ.Ｋ価格　 1,050円内容量　50g タイプ　イングリッシュ形状　角缶　フレイクカット
厳選されたブロンズバージニアを主体としたブレンドのフレイク・タイプ。簡単に言うと、非ラタキアのイギリスタイプで、板物と言う事になる。フレイクもの独特の長方形で小振りの缶でありながら、ずっしりとした重量感である。フタを開けると、フレイクものの定番と言える、厚さ2mm程の厚焼き玉子状のタバコが、きれいに並んでいる様は圧巻である。タバコの香はナチュラルな華やかさと甘酸っぱい感じが立ち上る。ただ華やかと言っても自然な香りであるので、このやや青臭い、花様、又はフローラルとも感じられる香りは、着香物を常喫している人には、やや違和感があるかもしれない。とりあえず吸ってみようと思うが、このままではパイプに詰められない、丹念にほぐしてからパイプに詰めやっと点火である。フローラルな甘い香が立ち上る。ラタキア系の重い感じとは明らかに違う華やかな香で喫みも割と軽い、ミディアムよりのヘビーであろう。そして吸い込んで行くとバージニアのコクのある甘味が中々いいが、ラタキアがおかず系の味わいとすれば、このフレークカットはお菓子、又はフルーツ系と言える。さらに、重いアロマのラタキア系のタバコが、夜じっくり味わうタバコだとすると、華やかなアロマのフレイクカットは、昼間の喫煙に適していると思う。ただしフレークカットは、通常のタバコには無い楽しみがある。それはタバコの詰め方である、フレイクをほぐして詰めても良し、又、フレークをほぐさずに、巻いて詰めてもよし、細かくほぐせば香りが立ち、粗ほぐしにすればマッタリと吸える、詰め方に工夫が出来るタバコである。

スリーナンズ製造国　Ｕ.Ｋデンマーク価格　 1,600円内容量　50g タイプ　イングリッシュ形状　角缶　スパンカット
棒状に圧搾熟成させたタバコをコイン状にカットして缶に詰められている。下世話な表現をつかえばキュウリの輪切りのようなタバコである。このカットのタバコの特徴は、チャンバーにディスクのまま積んで吸える所で、是非大きめのチャンバーのパイプでほぐさずに吸ってみてほしい。タバコな香りは、ややフローラルで甘酸っぱい香り、漬物タバコであるペリックが使われている為、漬物の様に感じてしまう香りである。そして発酵食品の香り、チーズに近い香りが混じる。さっそくお約束どおり、ディスクをそのまま積んで着火。爽やかなフローラルで、甘酸っぱい香り、やや草っぽい感じも受ける。しかしディスクをほぐしていないので緩やかな燃焼である。そして吸い込んでゆくと、一貫して感じるペリックの味わいと、フローラルなアロマの中に、バージニアの甘さに加え、ややクリ－ミーに感じる甘さも加わって来る、中々複雑で美味しいタバコである。全体としては、軽めの味わいであるが、ペリックとバージニアそれぞれの味わいが絶妙のバランスで味わえ、ディリースモークにしている人がいる事も頷ける。今回のテイステイングでは、ディスクのまま詰めたので、火を付け落ち着かせるのに手間取ったが、火が落ち着いてからは、火持ちも良くストレスなく味わえた、タバコを詰める事の妙を感じさせてくれるタバコである。ただし、スリーナンズのスパンカットは、厚さはミディアムよりやや細めで、円周もそれほど大きくは無い、チャンバー径２０mm以上のパイプであれば、ディスクのまま詰める事が可能である。しかし、香り立ちが良く、チャンバーにディスクのまま詰めるのに向いている反面、かなりほつれたディスクも目立つ、こちらを立てれば、あちらは立たずなのだろう。キャラクターはミディアムヘビー、初級者にも入り易いイギリスタイプと言えるが、価格的にはそれなりに高価であるので、中級者向けと言った所である。

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